クレッシェンドフェスの想い出(1) [KBB]
KBB は、2013/8/17 にフランスはロワイヤンで開催された「Crescendo Festival」に出演しました。
これは、その時のエピソードの一つです。
海外のプログレッシブロックのフェスティバルは、多くの場合、ボランティアの人々によって支えられています。クレッシェンドフェスも同様です。彼らは本当に献身的で、ヨーロッパ各地から車で駆けつけ、会場近くにテントを張って、フェスの期間中を過ごしています。
そんなボランティアの一人にブレンダ君がいました。彼は、我々をボルドー空港から会場に送迎してくれたり、色々とお世話になりました。彼は空港で我々を見るなり、「え、こんなに荷物が少ないの?」と驚いていました。そう、KBBは海外仕様になると格段に機材量が減ります。むしろ、海外にも出て行けるように、実は普段から機材の最適化に勤しんでいるのです。おそらく、世界で一番機材が少ないプログレバンドかもしれません。(笑)
まぁ、そんな話はさておき、KBB の演奏も無事に終わり、ブレンダ君も喜んでくれたようでした。でも彼は表情が変わらないので、どれくらいの喜びかは今一つわかりませんでした。
フェスの最終日の次の日、会場に行くとすでにステージは分解されていましたが、食堂のテントでお昼を食べさせてもらいました。そこでのブレンダ君との会話。
ブレンダ:「昨日のライブは本当に良かった。君の演奏を聞いていたら、音楽はまったく違うけど、日本のバンドのポチャカイテマルコを思い出した。僕はあのバンドが大好きなんだ。君はポチャカイテマルコを知っているか?」
わたし:「あー、僕はメンバーだよ(笑)」
ブレンダ:「!!!!!」
興奮したブレンダ君はアルバムの1曲目「laya」を歌ってくれました。
その後、ご飯食べていたら、彼がやってきてこう言ったのです。
「僕はちょっと用事で会場を離れるけど、これはKBBとポチャカイテマルコで楽しませてくれたお礼だ。とっといてくれ」と餞別を置いて、颯爽と去って行ってしまったのでした。
お礼はまだ言えていない。
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